七五三のお祝いで神社にお詣りに行きたいけど正しいお詣りってあるの?というお父さんお母さんへ
お詣りの作法は初詣・お宮参り・七五三・日々のお詣りでも同じです。お子さんにも教えてあげてくださいね。
宮司さんに許可をいただき当家の氏神様である名古屋にある富士浅間神社の写真を使って説明します。
七五三のお祝い、神社での作法は?
鳥居
神社に入る前に門のように柱が立っていますよね。これが鳥居です。鳥居は神社への入り口。鳥居の手前の左端でお辞儀(拝)をしてからくぐりましょう。
よそのお宅へ訪問するときも挨拶をしてから入りますよね。
(拝)は普通のお辞儀とは違います。背中を平らに腰を90度に曲げていつものお辞儀より深いイメージで行うといいですよ。
参道
本殿までの道を参道といいます。お詣りをする道ですね。
真ん中は神様の通り道。真ん中を歩くことは失礼にあたるため、お参りに来た人は左端を歩く方が望ましいですね。
神様へのご挨拶前に穢れを清める「手水」
本殿が見えてきました、建物に近づくと柄杓(ひしゃく)が置かれた石でできた手水舎(てみずや)があるので参拝前にはそこで手と口を清めます。心身を清める儀式です。
手水の手順
柄杓1杯の水で完了するように以下の手順を行います。
・右手で柄杓を持ち、水を汲んで左手を清める。
清めるとは洗うのではなく流す感じですね。
・柄杓を左手に持ち替えて右手を清める。
・右手に柄杓を持ち替えて左手に水をとり、口をすすぐ。
直接柄杓に口をつけないようにお願しますね。お子様にも注意してくださいね。
・口をすすいだら左手をもう一度、清める。
・使い終わった柄杓は縦にして柄の部分まで洗い流して戻す。
柄杓1杯の水でこれだけのことをしなければならないので本当に少しずつ水を大切に使ってくださいね。
今はコロナの影響で柄杓を使わない(流水手水)となっているところもあります。使う水の量を心配しなくてもよいのでなんだかちょっと安心しますね。
(流水手水) 柄杓を使わず流れるお水で清めます。
参拝(お詣り)
身を清めて本殿前にやってきました。賽銭箱の前で心を落ち着かせてお参りしましょう。
・賽銭箱にお賽銭を入れ、姿勢を正す。
お賽銭はお供え物です。お賽銭を入れるときはなるべく丁寧に投げ入れましょう。
【縁起が良いとされている金額】
5円 | 「ご縁」にちなんで |
11、21、31円 | 円(縁)が割り切れない |
50円 | 五重の縁=多くのご縁がある |
125円 | 十二分にご縁がある |
・鈴がある場合は鳴らす
鈴の音で参拝者の信仰心を呼び覚ます意味や、魔よけの効果があるとされています。
・ニ拝二拍手一拝(にはい、にはくしゅ、いちはい)
(2回お辞儀→2回手を打つ→お祈り→1回お辞儀)お辞儀は背中を平らに腰を90度に曲げる。
拝は普通のお辞儀とは違いますのでお気を付けください。神社によっては回数が違うこともあるようです。事前に確認しておくとと良いでしょう。
昇殿参拝
神社における普通の参拝は、お賽銭を上げて参拝すればよいのです。初詣・お宮参り・七五三でも大丈夫ですが御祈禱を受けるとき、社殿に上がって参拝する場合(昇殿参拝)は神社に申込みをする必要があります。
七五三の場合ですと「今後も見守ってください」などの御祈禱を受けたい時ですね。
神社に着きましたら、まず社務所(神社の事務所)または授与所(お神札やお守りを授与する所)に初穂料を差し出し、所定の用紙に住所、氏名、ご祈願の内容(願い事)を書いて参拝の申込みをしましょう。
七五三の時期には受付があったりします。申込み受付を済ませると、社殿に案内されます。社殿では神職の方の指示に従ってください。
神聖な雰囲気で小さなお子さんはビビってしまうかもしれませんのでフォローしてあげてくださいね。
神社でのお楽しみ
おみくじ
参拝も終えほっと一息、参拝後の愉しみの一つにおみくじがありますね。
俗に言う占いですが「おみくじ」は単に吉凶判断を目的として引くのではなく、その内容を今後の生活指針としていくことが何より大切なことだと言われます。
また神社境内の木の枝に結んで帰る習わしもありますが、持ち帰っても問題はなく、引いた「おみくじ」を充分に読み返し、自分自身の行動に照らし合わせてもらうと参考になるのではないでしょうか。
御朱印
ちょっとしたブームになった御朱印。
御朱印は神様に参拝した証ですので、参拝後にいただくのがマナーです。社務所または授与所などでお願いしましょう。
おみくじと同じで必ず必要なものではありません。
最後に 神社を出るときも一拝を忘れずに
神社を出るときは、入るとき同様、鳥居の前で一拝します。
入るときは鳥居をくぐる前に一拝しましたが、出るときは鳥居をくぐり、神様の方に向き直ってから一拝しましょう。感謝の気持ちを込めて・・・
コロナで変わったこと
密になってはダメ!でも神社では多くの人が出入りします。そこで神社でもいろいろと対策をしています。
先にも書いた手水を流水にしたり、参拝を順番にしたり。
初詣などは密にならないように幸先参りというお詣りも提案され、ニュースにもなりました。
皆様も神社に参拝に行かれる際にはどうぞお気をつけて、神社のコロナ対策にご協力をお願いします。
七五三のお祝いで小さいお子さんを連れて行く時の注意
足元に注意
砂利道だったり、石畳だったり神社の環境は今の生活とは違う環境ですよね。
ましてや晴れ着でお詣りするとなると足元にも危険が!
走り回るとすぐ転んだりしてしまいますよね。
そうならないためにも普段履いている履物にしたり、手をつないだり、走り回らせないなど注意をしてあげることが必要に思います。
写真撮影
商用写真でない限り神社での撮影はOKですが本殿の前を陣取って撮影するとか通行人の邪魔にならないようにようにしましょうね。
「こんなところでとってもいいかな?」と思ったときは神社の方にお聞きするようにしてくださいね。
楽しい思い出として残していただくエチケットですよね。